「老後のお金、本当に足りるのかな?」
「教育費を払ったあとも、資産はちゃんと残る?」
「今あるお金、もう少し使っても大丈夫?」
わが家では、そんな将来のお金を確認するために、100歳までのライフプラン表を作っています。
でも、この表を作った一番の目的は、もっと貯めるためではありません。
むしろ、
「これから、いくらなら使っても大丈夫?」
を知るためです。
ある程度資産が増えてくると、「まだ貯めたほうがいいのかな?」と思う一方で、旅行や経験など、今だからこそ使いたいお金もあります。
そこで、教育費や老後のお金を取り崩しながら資産を運用した場合、100歳まで資産がどうなるのかを見える化しました。
「人生100年時代」といわれる今、長生きリスクにも備えるために、100歳まで見ておくことにしました。
厚生労働省でも「人生100年時代」という言葉が使われ、長い人生を前提とした社会について議論されています。
一般的なライフプラン表のように、毎年の給与や生活費を細かく入力しているわけではありません。
わが家が知りたいのは、
教育費と老後のお金を使ったあとも、資産がどのくらい残るのか。
そこで、資産の増減と取り崩しを中心にした、シンプルな表にしています。
わが家のライフプラン表は「100歳までの資産推移」を見るもの
ライフプラン表というと、収入や生活費、住宅費、旅行費などを毎年入力して、家計全体の収支を計算するものも多いと思います。
でも、わが家の表には、
収入・基本生活費・特別費は入れていません。
現役中の普段の生活費や旅行などは、基本的にその年の収入の範囲でまかなう予定だからです。
今も「収入-支出」で残るお金があるため、その部分まで何十年先まで細かく予想するのはやめました。
この表で確認しているのは、
今ある資産を運用しながら、教育費と老後のお金を取り崩したら、その後の資産がどうなるのか。
子どもの欄も、年齢ではなく「小4・小5・中1・高1・大1……」というように学年で表示しています。
教育費が必要になるタイミングが一目で分かるので、取り崩しを入れるときにも便利です。
つまり、家計簿の延長というより、
「今ある資産を、これからどう使っていけるかを見る表」
というイメージです。
ライフプラン表の作り方|まず資産把握と家計簿から
ライフプラン表だけを、いきなり作れるわけではありませんでした。
わが家の場合、その土台になったのが、
今いくら資産を持っているのかを把握すること
と、
1年間にどのくらいお金を使っているのかを家計簿で把握すること
です。
まず、スタート地点となる現在の資産額が分からなければ、将来の資産推移は計算できません。
現金だけではなく、投資信託、高配当株、iDeCoや企業型DCなど、将来の資産になるものを整理しました。
そして、もう一つ大事なのが家計簿です。
今回のライフプラン表には、毎年の生活費そのものは入力していません。
それでも、
「普段の生活は、本当に収入の範囲内でできている?」
を判断するためには、実際の年間支出を知っておく必要があります。
老後に年間どのくらい使いそうかを考えるときにも、今の生活費は一つの基準になります。
わが家の場合は、
家計簿で今のお金の流れを把握する
↓
現在の資産額を把握する
↓
ライフプラン表で未来を見る
という流れでした。
何十年先の生活費を細かく予測するより、まずは**「今いくら持っていて、年間いくら使っているのか」**を知ること。
そこが、100歳までのライフプランを作る土台になっています。
ライフプラン表に入れた項目
わが家が入れている主な項目はこちらです。
| 項目 | 内容 |
| 年 | 西暦 |
| 子ども | 小○・中○・高○・大○などの学年 |
| 投資信託など | 3%・5%・7%の3パターンで運用 |
| 高配当株 | 株価の値上がりを年2%で計算 |
| 現金など | 運用しない資産 |
| 取り崩し | 教育費・老後に使う金額 |
| 資産合計 | その年の資産残高 |
投資信託だけでなく、運用している年金資産も将来の資産として確認しています。
かなりシンプルですが、
「いつ大きなお金を使って、その後の資産がどうなるか」
が分かれば、わが家には十分でした。
教育費と老後のお金は「取り崩し」で入れる
このライフプラン表で、大きな支出として入れているのが教育費と老後のお金です。
普段の生活費や日常的な教育費は、基本的にその年の収入から支払います。
一方、大学などでまとまった教育費が必要になる時期は、
資産からの「取り崩し」
として入力しています。
たとえば、その年に教育費として200万円を取り崩す場合は、資産から200万円減らし、残った資産を翌年につなげます。
老後も同じです。
仕事を辞めたあと、年金などの収入だけでは足りない部分を、
「○歳から年間○万円取り崩す」
という形で入れています。
こうすると、
教育費を使ったあと、老後開始時点ではいくら残るのか。
そこから毎年取り崩していったら、80歳、90歳、100歳ではどうなるのか。
すべて一つの流れで確認できます。
私が知りたかったのは、
「老後資金は○千万円必要」という一つの金額ではなく、実際にお金を使いながら運用を続けたら資産がどうなるのか
でした。
ライフプラン表の運用利回りを3%・5%・7%にした理由
将来の資産額に大きく影響するのが、運用利回りです。
とはいえ、何十年先の運用成績を正確に予想することはできません。
そこでわが家では、一つの数字に決めず、
3%・5%・7%
の3パターンを作りました。
投資について調べていると、長期運用では年5%前後や、5~7%程度を想定したシミュレーションを見かけることがあります。
実際、アセットマネジメントOneのNISAを使った積立シミュレーションでも、想定利回りとして**3%・5%・7%**の3パターンが使われています。
ただ、「よく見る数字だから」だけではなく、世界株式の長期データも確認してみました。
先進国と新興国を含む世界の株式市場を幅広くカバーする「MSCI ACWI」は、2026年8月31日時点で、2000年12月29日以降の年率リターンが**7.48%(ネットリターン・米ドル建て)**となっています。2024年は+17.49%だった一方で、2022年は-18.36%と、大きく増える年もあればマイナスになる年もあります。
もちろん、これはあくまで過去の実績で、将来も同じように運用できることを保証するものではありません。
そこでわが家では、
5%=基本シナリオ
7%=運用が順調だったケース
3%=控えめに見たケース
として比べることにしました。
5~7%という数字も参考にしつつ、それより低い3%のケースも確認しました。

3%|控えめに見たケース
一番確認したかったのが3%です。
相場が思ったほど伸びなかったとしても、
教育費を使い、老後も取り崩しながら100歳まで資産が持つのか。
ここを見るためのケースです。
5%や7%で大丈夫でも、3%になると資産が足りないのであれば、取り崩し額や使い方を少し慎重に考えたほうがよさそうです。
逆に、控えめな3%でも計画が成り立つなら、
「もう少し今に使っても大丈夫そう」
という判断材料にもなります。
5%|わが家の基本シナリオ
5%は、わが家が基本として見るシナリオです。
長期投資でよく見かける数字や、世界株式の過去の実績も参考にしつつ、将来を楽観しすぎない数字として設定しました。
もちろん、毎年5%ずつきれいに増えるわけではありません。
大きく上がる年もあれば、大きく下がる年もあります。
ライフプラン表では、そうした毎年の値動きを一つひとつ再現するのではなく、
「長期間で平均したらこのくらいだった場合、資産はどうなる?」
という目安として使っています。
7%|運用が順調だったケース
7%は、わが家では**「こうなったらラッキー」くらいのお楽しみ枠**として見ています。
7%で増えることを前提に、お金の使い方を決めているわけではありません。
運用がうまくいった場合には、
「100歳までの資産に、こんなに余裕が出るんだ」
と見るためのケースです。
3%・5%・7%を並べると、数%の違いでも、何十年という期間では資産額に大きな差が出ます。
わが家では、5%を基本に考え、3%で控えめなケースを確認。7%は「こうなったらうれしいな」というお楽しみ枠にしています。
高配当株は「値上がり2%」で計算
高配当株については、投資信託とは分けて考えています。
わが家のライフプラン表では、
高配当株の株価上昇を年2%
として計算しています。
ここでの2%は、配当利回りではなく株価そのものの値上がり分です。
高配当株は、値上がりだけを目的に持っているわけではなく、配当を受け取ることも目的です。
そのため、投資信託のように3%・5%・7%とはせず、値上がりについては2%で固定しました。
投資信託と高配当株では役割が違うので、ライフプラン表でも分けています。
インフレ率は入れなかった
100歳までのライフプランを作るとなると、
「物価上昇はどうするの?」
という問題もあります。
今回は、現役中のインフレ率を別に設定して、生活費を毎年○%ずつ増やす計算にはしていません。
理由の一つは、物価だけでなく給与も上がっていくこと。
実際、わが家でも給与のベースアップがあります。
そして現在の家計では、
収入-支出である程度のお金が残っていること。
そのため現役中については、ある程度の物価上昇なら、給与の上昇と現在の家計の余裕で対応できると考えています。
そもそも、このライフプラン表には現役中の給与や生活費そのものを入れていません。
老後についても、公的年金には賃金や物価の動きをもとに金額が改定される仕組みがあります。
ただし、マクロ経済スライドによって、賃金・物価による改定率から一定の調整が行われるため、物価にそのまま連動するわけではありません。
わが家では、老後の取り崩し額も少し多めに設定しています。
それでも何十年先の物価を正確に予測することはできないので、
実際の物価や家計が変わったら、そのときにライフプラン表も更新する
ほうがわが家には合っています。
100歳まで見える化したら「貯める」より「使う」が考えやすくなった
わが家はこれまで、資産を作ることをかなり意識してきました。
でも、ある程度貯まってくると次に出てきたのが、
「いったいいつまで貯めればいいの?」
という疑問でした。
資産額だけを見ていても、答えは出ません。
大切なのは、今いくら持っているかだけではなく、
これからいくら使う予定なのか。
そこで、
今ある資産
→ 運用
→ 教育費の取り崩し
→ 老後の取り崩し
→ 100歳
までを一つにつなげてみました。
すると、
「教育費を払っても大丈夫」
「老後にこれだけ使っても大丈夫」
「運用が控えめでも、このくらい残る」
と具体的に見えるようになりました。
ライフプラン表というと、将来必要なお金を計算して、
「あといくら貯めなければ」
と考えるためのもの、というイメージもあります。
でも、わが家の場合は逆でした。
必要なお金を確認したからこそ、「もうここからは使っても大丈夫」と判断するための表になりました。
これが、わが家が**「貯めるのを卒業して、使うフェーズへ進もう」**と考えた材料の一つにもなっています。
▶ 【貯金のやめどき】必要額に到達したので、わが家は2026年で“貯めるのを卒業”します
まとめ|ライフプラン表は「貯めるため」ではなく「使うため」にも役立つ
わが家では、100歳までのライフプラン表を作り、
教育費と老後の取り崩しを入れながら、投資信託などを3%・5%・7%で運用した場合
を確認しています。
その土台になるのは、
今ある資産を把握することと、
家計簿で年間支出を把握すること。
この表を作って一番よかったのは、
「あといくら貯めなければ?」ではなく、「これからいくら使っても大丈夫?」
と考えられるようになったことです。
もちろん、将来の運用結果や教育費、老後の支出がこの通りになるとは限りません。
家計や資産状況が変わったら、その都度ライフプラン表も見直していく。
一度作って終わりではなく、今の状況に合わせて更新しながら使っていくつもりです。
教育費も、老後も大切。
でも、今だからできる経験や楽しみにお金を使うことも大切です。
長生きリスクには備えながら、将来のためだけに貯め続けるのではなく、今と未来の両方にお金を使う。
そのために、100歳まで一度数字をつなげてみる。
わが家にとって、ライフプラン表はそんな役割になっています。
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出典
- 「人生100年時代」:厚生労働省「人生100年時代」に向けて
- 3%・5%・7%のシミュレーション例:アセットマネジメントOne
- 世界株式の長期実績:MSCI ACWI Index Factsheet


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