「老後のために、いくらあれば安心なのか」
子育てや教育費のことを考えると、なかなか“自分の老後”までイメージできません。
でも、年金だけで暮らすのは心配…。そんな思いから、私は iDeCo(個人型確定拠出年金) を始めました。
最初は「節税になる」と聞いてもピンと来ず、「途中でやめられないのが不安」「元本割れするかもしれない」と迷いました。
けれど、夫婦で将来の資産形成を考えたとき、自分も“年金を育てておく”ことが必要だと気づき、思い切って2018年にスタート。
2017年の制度改正で専業主婦も加入できるようになっていたため、働いている・いないに関わらず利用できる制度でした。
私は不安から入っていた貯蓄型保険を整理して、iDeCoを「老後専用の積立」として位置づけました。
この記事では、実際に続けてきて感じたメリットとデメリットを、
「扶養内」「扶養外」それぞれの視点でまとめます。
なぜiDeCoを始めたのか?主婦のリアルな理由
- 将来の年金だけでは不安を感じていた
- 「掛金が全額所得控除」という仕組みを知り、節税の仕組みに納得
- つみたてNISAとは役割を分け、iDeCoは“老後専用”として育てたいと思った
- 不安から入っていた貯蓄型保険を解約し、制度を学んで切り替えた
iDeCoは2001年に制度が始まり、2017年から主婦も加入できるように。
私は2018年に月2.3万円からスタートし、現在もコツコツと積み立てを続けています。
iDeCoをやって良かったメリット(扶養外・扶養内どちらも)
私は扶養外としてiDeCoを始めましたが、
「節税」だけでなく「自分の年金を育てる」安心感がいちばんのメリットでした。
▷扶養外のメリット
- 掛金が全額所得控除になり、確定申告で税金が戻る
- 給与所得がある人ほど節税効果が大きく、手取りが増える
- 長期で見ると、運用益も非課税で複利の効果が期待できる
▷扶養内のメリット
- 所得税が少なくても退職所得控除の対象期間にカウントされる
- 少額でも老後資金を強制的に積み立てられる
- 「主婦でも自分の年金を育てている」という心理的な安心感
つまり、扶養外は“節税効果”重視、扶養内は“老後の備え”重視。
どちらも「60歳まで引き出せない=老後資金を確実に確保できる」という点は共通しています。
iDeCoのデメリット(扶養内・外どちらも共通)
メリットが多い一方で、実際に使ってみると気をつけたい点もあります。
- 60歳まで引き出せない
急な出費には使えないため、生活防衛資金は別に確保する必要があります。 - 手数料がかかる
楽天証券では月171円(年間2,052円)。積立を止めても維持費はかかるので、
残高が少ないうちは実質コストが高く感じることもあります。 - 元本保証ではない
相場の変動で一時的に資産が減ることもありますが、
長期で見れば回復しやすく、焦らず積み立て続けることが大切です。
これらの点を理解したうえで、「老後専用の資金」と割り切ることが続けるコツだと思っています。
わが家のやり方
- 2018年に月2.3万円からスタート、現在は月2万円を積立
- 楽天証券で 楽天・全米株式インデックス・ファンド を選択(信託報酬 年0.0937%)
- 新NISAでは eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) を活用し、役割を分担
成果が大きく出ているわけではありませんが、
「やめられない仕組み」で確実に積み立てが進んでいるのは大きな安心です。
まとめ|扶養内・外どちらでも続ける価値はある
iDeCoは「節税しながら老後資金を準備できる仕組み」。
一方で「60歳まで引き出せない」「手数料がかかる」などの制約もあります。
それでも、扶養外の人は節税を最大限に活かし、
扶養内の人は老後資金を守りながら育てる。
どちらにとっても「未来の自分を助ける積立」であることに変わりはありません。
私は“続ける仕組み”があったからこそ、ここまでやめずに積み立てを続けられました。
これからも無理のない範囲で続けていこうと思います。
💡 この記事とあわせて読みたい:
▶ 貯蓄型保険はなぜやめた?元本割れ・高額手数料の実例と返戻率シミュレーション公開【わが家の見直し体験】
▶ 【投資と保険】私がやめた貯蓄型保険と始めた新NISA|比較でわかった違いと実例
▶ 【投資初心者向け】新NISAとiDeCo、どう使い分ける?わが家の選び方
コメント