「NISAとiDeCo、どっちを先に始めたらいい?」
投資初心者や主婦の方なら、一度は迷うテーマではないでしょうか。
私自身も最初は制度の違いがややこしく感じられて、「節税できるならiDeCoがいいの?」「自由に使えるのはNISA?」と悩みました。
実際にわが家では、新NISAとiDeCoの両方を活用しています。
ただ、それぞれに得意・不得意があり、同じ「非課税制度」でも役割がまったく違うと実感しています。
この記事では、投資初心者の方にもわかりやすいように、NISAとiDeCoの基本的な違いを整理しつつ、主婦目線で「どう使い分けるのが安心か」を紹介します。
結論を言ってしまうと、今から始めるなら、まずは新NISAでOK!
自由度が高く、将来の教育費や旅行など“10年以上先に使うお金”にも柔軟に対応できるのが新NISAの魅力です。
そのうえで、節税効果を活かして「老後資金を確実に育てたい」という方には、iDeCoの併用もおすすめ。
家計の目的や使い道に合わせて、新NISAとiDeCoを使い分けるヒントをまとめました。
NISAとiDeCoの基本的な違い(表で整理)
制度 | 特徴 | メリット | デメリット |
新NISA | 投資で得た利益が非課税。いつでも売却・引き出し可能。 | ・非課税枠が大きい(最大1,800万円)・教育費や旅行など、将来使う予定の資金にも対応できる ・商品ラインナップが豊富で自由度が高い | ・掛金控除はない(節税効果はなし) ・自由度が高い分、「将来のため」と思っても途中で使ってしまう可能性がある |
iDeCo | 掛金が全額所得控除。60歳まで引き出せない。 | ・掛金が全額所得控除(節税効果が大きい) ・運用益も非課税・受け取り時も退職所得控除・年金控除あり ・「引き出せない=老後資金を守る仕組み」として安心 | ・60歳まで引き出せない(生活防衛資金は別途必須) ・口座管理手数料がかかる(月171円〜) ・商品ラインナップが限定的(投資信託中心) |
👉 ポイント
新NISAは「自由度の高い資産形成」──老後資金だけでなく、教育費など将来の支出にも対応できる
iDeCoは「節税効果と老後資金に特化」
扶養内・扶養外での違いと使い分けの目安
- 扶養外の人: 所得税・住民税を払っているので、iDeCoの控除メリットが大きい。節税を実感しやすい。
- 扶養内の人: 税負担が少ないため、iDeCoの控除メリットは小さい。
ただし「退職所得控除の年数にカウントされる」「自分名義の老後資金を持てる」点に意味があります。
👉 基本は新NISAを優先し、余裕があればiDeCoを追加。
「まずは新NISAから」で十分です。
私が始めた頃の背景|つみたてNISA+iDeCoが自然な時代
私がiDeCoを始めた2018年当時は、つみたてNISAが年間40万円まで・非課税期間20年と、今よりも小さな制度でした。
そのため、老後資金はiDeCoで補うのが一般的で、私も自然と「つみたてNISA+iDeCo」で併用していました。
新NISA時代の考え方|どちらを優先すべき?
新NISAは非課税枠が1,800万円・期間は無期限と大幅に拡充されました。
そのため、今から始める人は新NISAだけで十分に資産形成が可能です。
節税効果を活かしたい・余裕資金がある人は、NISAとiDeCoの併用がベスト。
新NISAで「自由度」を確保しつつ、iDeCoで「老後資金を守る仕組み」を加える。
それぞれの強みを生かすことで、家庭に合ったバランスを取ることができます。
どちらも非課税制度であり、使い方次第でお金の伸ばし方が変わります。
わが家の選び方とこれから
- 教育費や旅行など、10年以上先に使う予定の資金 → 新NISA
- 老後のために長く育てたい資金 → iDeCo
わが家では、まず老後の土台づくりとしてiDeCoを継続しています。
新NISAが始まったあともそのまま運用を続け、
今後のライフステージに合わせて掛金を調整する予定です。
一方、新NISAはできるだけ枠を活用しながら長期で積み立てています。
2035年ごろからは、教育費や旅行などの支出に合わせて少しずつ取り崩していく予定です。
これは、「増やすだけでなく、上手に使う練習」も兼ねています。
貯めることも大事ですが、貯めることが目的になってしまわないように——。
家族での時間や、経験にお金を使うことも大切にしていきたいと思っています。
まとめ|家庭に合わせた選び方を
- 10年以上先に使う予定の資金 → 新NISA
- 老後まで置いておけるお金 → iDeCo
制度を完璧に理解しようとするより、「自分の家庭でどうお金を使いたいか」を基準に選ぶのがおすすめです。
今から始めるなら、まずは新NISAでOK!
余裕があれば、節税を意識してiDeCoをプラスしていきましょう。
また、すでにiDeCoを始めているけれど新NISAの枠を埋めきれないという人は、
iDeCoを最低掛金で続けておくのもおすすめです。
掛金を継続することで、退職所得控除の対象年数にカウントされるため、
将来の受け取り時に税制面でのメリットを受けやすくなります。
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