子どもが生まれてすぐ、「教育費や老後資金のために保険で貯めよう」と思い、学資保険・個人年金・終身保険など“よくある保険”をひと通りそろえました。
年間140万円もの保険料を払いながら、「貯蓄型なら損しない」「あとから使えるなら安心」と信じていたのです。
ところが、実際には元本割れのリスクや途中解約時の返戻率の低さ、契約初期に支払う高額な手数料など、冷静に見ればデメリットも多い商品でした。
そんなとき、独立系FPさんから「保障は掛け捨てでシンプルに、貯めるなら投資や預金で」という考え方を聞き、価値観が大きく変化。
結果として、払い済みで元本割れせずゆっくり増えるタイプの2本だけを残し、それ以外の貯蓄型保険は解約。
必要最小限の保障と新NISA・iDeCo・現金で備えるスタイルへとシフトしました。
この記事では、やめた理由や実際のドル建て保険解約のシミュレーションを交え、この判断が家計と心に与えた変化をお伝えします。
保険で貯めたかった私の体験|ドル建て保険の契約と見直しのきっかけ
子どもが生まれてすぐ、教育費や老後資金の不安から、私は「保険で貯める」という選択をしました。
当時は“貯蓄型なら損しない”“あとから使えるなら安心”と思い、年間140万円もの保険料を払っていた時期もあります。
けれど今、わが家は払い済みを除き、すべての貯蓄型保険を解約し、必要最小限の保障だけを残すスタイルに変わりました。
不安から始めた保険加入|学資・個人年金・ドル建て保険の流れ
- 「子どもがいるなら学資保険」
- 「老後のために個人年金」
- 「がんや大病に備えて終身保険」
最初はこうした“よくある保険”を、私たちもひと通りそろえていました。
「途中でやめたらもったいない」「とりあえず積み立てておけば安心」と、言われるままに入っていた部分も正直あります。
年間140万円の保険料|ドル建て保険解約を考えた瞬間
気づけば、わが家の年間保険料は約140万円。
教育費や老後資金のためとはいえ、保障と貯蓄が混ざっていて本当に分かりにくい状態でした。
そんなときに出会ったのが、独立系のファイナンシャルプランナーさん。
「保障は掛け捨てでシンプルに、貯めるなら投資や預金で」と言われて、ハッとしました。
保険は資産を増やす手段ではない|返戻率シミュレーションで見えた現実
それまで私は、「保険=貯めるもの」というイメージを持っていました。
でも、冷静に見れば元本割れのリスクや途中解約時の返戻率の低さ、そして保険会社に支払う高い手数料など、デメリットが多いことに気づきました。
特に貯蓄型保険では、契約初期に保険料のうち数十%が手数料として引かれることもあり、長く続けないと元が取れない仕組みになっています。
「お金を増やす手段」としては効率が悪いと感じました。
わが家が契約していた保険のタイプ
ここで比較するのは、わが家が過去に契約していた2種類のドル建て貯蓄型保険です。
- 一括払いタイプ(3.5%想定)
契約時に11,434.45 USDを一度に払込。1ドル150円換算で約171.5万円を支払い。 - 年払いタイプ(最低保証3%想定/10年払込後据置運用)
年1,373.50 USDを払い10年間で総額約206万円。
払込方法によって、返戻金の動きや元本回復の時期が大きく変わります。
ドル建て保険の払込方法別 返戻率シミュレーション
年数 | 一括払い 解約返戻金(USD) | 一括 返戻率 | 年払い 解約返戻金(USD) | 年払い 累計支払額(USD) | 年払い 返戻率 |
3年目 | 10,904 | 95.4% | 2,750.26 | 13,735.00 | 20.0% |
5年目 | 10,970 | 95.9% | 5,122.56 | 13,735.00 | 37.3% |
10年目 | 12,069 | 105.5% | 11,662.69 | 13,735.00 | 84.9% |
15年目 | 13,839 | 121.0% | 13,041.11 | 13,735.00 | 94.9% |
20年目 | 16,009 | 140.0% | 14,545.32 | 13,735.00 | 105.9% |
30年目 | 20,768 | 181.6% | 17,914.85 | 13,735.00 | 130.4% |
💡 元本を回復するまでの期間
- 一括払い(3.5%想定):約10年
- 年払い(最低保証3%想定):約20年で元本超え(据置期間の伸びは緩やか)
ドル建て保険を3年で解約した場合の損失額と注意点
払込方法 | 支払額(USD) | 支払額(円) | 解約返戻金(USD) | 解約返戻金(円) | 損失額(USD) | 損失額(円) | 損失率 |
一括払い(3.5%想定) | 11,434.45 | 1,715,167円 | 10,904 | 1,635,600円 | 530.45 | 79,567円 | 4.6% |
年払い(最低保証3%) | 4,120.50 | 618,075円 | 2,750.26 | 412,539円 | 1,370.24 | 205,536円 | 33.2% |
💡 年払いは3年で解約すると3割以上が消える計算です。
今は「シンプルな保障+投資」で備える
現在、わが家に残しているのは以下のとおりです。
- 終身保険(払い済み)2本(元本割れせず、ゆっくり増えるタイプ)
- 火災保険・自動車保険など必要最低限の保障
- 生活防衛資金+新NISA・iDeCoで資産形成
保険に頼りすぎず、「制度・現金・行動力も備えになる」という考え方に変わってからは、家計も心もシンプルになりました。
必要な保障は掛け捨てで持ち、貯蓄や資産形成は自分で増やすスタイルが合っています。
保険見直しで失敗しない方法|やめる決断も大切に
保険は「入ること」ばかりが注目されがちですが、「やめる」という選択もまた大事な見直しです。
わが家にとって、貯蓄型保険をやめたことは、お金の使い方を変える大きなきっかけになりました。
この後の記事では、投資や家計の工夫についても具体的に紹介していきます。
💬 よくある質問(FAQ)
Q. 貯蓄型保険はいつ解約すべき?
A. 今すぐ高額な手数料を払い続けている状態なら、早めに見直すことを検討します。
加入目的を再確認し、保障が必要なら掛け捨て保険に切り替え、お金を増やす目的なら投資信託などへ。
契約初期は解約返戻率が低く損失が大きいため、損失額をシミュレーションして判断するのが重要です。
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