NISAやiDeCoはよく聞くし、「やったほうがいい」とも言われますが、私は長い間手を出せませんでした。理由は、元本割れが怖いのと、なんだかむずかしそうに感じていたからです。
そんな私が一歩踏み出したきっかけは、保険の見直しでした。貯蓄型保険に長く預けても増え方はわずかで、途中解約すれば元本割れ。そこで「自分で増やす方法」を考えるようになりました。
まずは少額でiDeCoを始めて投資に慣れ、その後つみたてNISA(旧)、そして新NISAへと少しずつ積立額を増やしてきました。
この記事では、制度の説明ではなく、実際にやってみて感じたことや実績、保険との比較、これから始める人への注意点をまとめます。
はじめたタイミングと運用の流れ
- つみたてNISA(旧):2019年スタート(→2023年で終了)
- iDeCo:2018年スタート(SBI証券)
- 夫の企業型確定拠出年金:入社時から拠出開始
- 新NISA(成長投資枠・つみたて枠):2024年スタート
最初はiDeCoから始めて投資に慣れ、その後つみたてNISAや新NISAへと少しずつ増やしてきました。
今では家計や資産全体とのバランスを見ながら、複数の制度を活用してコツコツ積み立てています。
新NISA(オルカン)を始めてからの実績【2025年8月時点】
私は新NISAで、**eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)**を中心に積み立てています。
いわゆる王道のインデックス投資信託で、投資家の間では「オルカン」と呼ばれています。
世界中に分散投資でき、特定の国や業種に偏らず長期的な成長を狙える点が魅力です。
- つみたて投資枠:取得額 2,000,001円 / 評価益 272,935円(+13.6%)
- 成長投資枠:取得額 3,999,999円 / 評価益 556,021円(+13.9%)
夫も新NISAを利用していますが、投資先は私とは異なり、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)やeMAXIS Slim 全米株式を中心に積み立てています。
分散のためにあえて銘柄を分けていますが、夫自身は特にこだわりはありません。
年によっては下がることもありますが、焦らず淡々と続けられる仕組みが自分には合っていました。
新NISA・iDeCoをやってよかった3つの理由
1. 時間が味方してくれる&経済成長に乗っかれる
数ヶ月では増えませんが、1〜2年たつと「お、育ってる」と感じる場面が増えてきます。
投資信託は世界や国の経済成長とともに資産が増える仕組みなので、長期で見ればインフレにも負けにくいのが魅力です。
2. 「お金の仕組み」を知るきっかけになった
投資を始める前は知らなかった「利回り」「信託報酬」「複利」の意味も、自然と理解できるようになりました。
お金の知識は、やってみてこそ身につくと実感しています。
3. 保険よりお金が増えた
以前は貯蓄型保険にもお金を預けていましたが、途中解約すると元本割れ。
一方で投資信託は、同じ期間でも大きく増えており、手数料も保険より格段に安いのが魅力です。
株式インデックスファンドなら、長期で見れば年利5〜7%程度の成長も期待できます。
15年間での比較(元本100万円)
| 項目 | 元本 | 年数 | 利率 | 15年後の金額 |
| 投資信託(年利5%) | 100万円 | 15年 | 5% | 約207.9万円 |
| 貯蓄型保険(121%) | 100万円 | 15年 | — | 121万円 |
※「貯蓄型保険(121%)」は、私が入っていたドル建ての一括払い保険で、15年経過時点の返戻率が121%だったケースです。
新NISA・iDeCoの注意点とこれから始める人へのアドバイス
- 生活防衛資金はしっかり確保
例:生活費6か月分を普通預金に置き、残りを投資へ。 - すぐ使う予定のあるお金は投資しない
例:来年の旅行費や車購入資金は預金にキープ。 - 「仕組み化」で淡々と続ける
例:毎月1日に自動積立設定。相場を気にせずほったらかし。
焦って入金したり、タイミングを見て売ったりする必要はありません。
長く続けられるかどうかが、いちばん大切だと感じています。
おわりに|“お金を育てる”という感覚
貯金とは違い、すぐに使える安心感はありませんが、時間をかけて育てたお金には**「自分が選んだ」「自分で増やした」**という実感があります。
NISAやiDeCoは、使い方さえ間違えなければ、私たちの強い味方になる制度。
これからも保険や制度とバランスをとりながら、自分に合ったやり方で続けていきたいと思います☺️
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