はじめに
これまで私は、「保険で備えること=安心」だと思っていました。
将来のために貯めておきたいお金は、貯蓄型保険に入れておけばいい。
そんなふうに考えて、家計に大きな影響が出るほど、保険にお金をかけていたんです。
でも、あるとき出会った1人の独立系FPさんとのやりとりで、考え方が大きく変わりました。
この記事では、その出会いと、わが家がどう変わっていったかをまとめます。
出会ったのは、保険を売らないFPさん
加入から1年ほどたち、「このままでいいのかな?」とモヤモヤしていた頃。
ちょうどそのタイミングで、以前からブログを読んでいた方が独立してFPを始めるというお知らせを見かけました。
その方のブログには共感することが多く、信頼感もあり、ちょうど私が育休中だったこともあって、
「この人に相談してみたい」と思ったのがきっかけです。
驚いたのは、「保険を売る立場ではない」ということ。
相談料はかかるけれど、特定の保険会社に所属しておらず、販売目的のない人に相談できたことが新鮮で、安心感がありました。
FP=保険屋さん、と思っていた過去
それまで「FPです」と名乗る人に相談すると、必ず保険のパンフレットが出てきて、見積もりや提案をされるイメージしかありませんでした。
実際、保険の営業の人がFP資格を持っていることも多く、
「FP=中立な立場」とは限らないのが現実です。
そのため、「本当は何が必要で、何がいらないのか」を相談できる場所が、私にはありませんでした。
教えてもらったこと、変わった考え方
FPさんには、iDeCoやつみたてNISAの基本から丁寧に教えてもらい、
ライフプラン表も一緒に作ってもらいました(数万円の相談料)。
当時の私は、「教育費はコツコツ貯めておくもの」と思い込んでいて、保険で準備するのが当たり前だと感じていました。
でもその方に、
「今の家計で教育費はまかなえるのでは?」
と言われて、衝撃を受けました。
「そんなことできるの?」と思っていたけど、今では「それが自然」と思うように。
当時の私には、“今のお金で何ができるか”を考える視点がまだなかったんだと思います。
保険と貯蓄(資産形成)を分ける
もうひとつ大きかったのは、
保険は保障、資産形成は別で考える
という発想。
私はそれまで、保険の中に“安心”も“お金を貯める機能”も詰め込みすぎていたんだと思います。
でも、保障が必要な時期や目的は限られているし、
貯める・育てるお金は、もっと自由でいい。
そして、自分でコントロールできる仕組みに移していくこともできると知りました。
相談後、わが家がしたこと
- 入っていた保険を1つずつ見直し、不要なものは解約
- 保障が必要なものは、掛け捨て型に切り替え
- 残ったお金で、つみたてNISAやiDeCoをスタート
(※このときは旧制度の「つみたてNISA」。現在は新NISAに移行)
FPさんが一方的に「これに入りましょう」と言うのではなく、
私たち家族の生活や考え方を聞いたうえで、選択肢を提示してくれたのが大きかったです。
解約でマイナスになったけれど…
見直しを進める中で、一括払いしていた保険などを解約した結果、
返戻金は払った金額を下回り、トータルで約150万円のマイナスになりました。
最初はショックもありましたが、
「このまま払い続けて、さらに自由がなくなるよりは、今ここで見直した方がいい」
と判断。
実際に手元にお金が戻ってきて、“これから”に使えるお金として活かすことができました。
戻ってきた資金の一部は、つみたてNISA(現在の新NISA)やiDeCoにまわして、
将来の教育費や老後資金に向けて、自分たちで育てていくことに。
自分で仕組みを理解して、納得してお金を動かすことで、
「備える力」が育っている実感があります。
今振り返って思うこと
FPさんに相談していなければ、きっと今も高額な保険料を払い続けていたと思います。
「安心のために入っていたはずなのに、逆に不安を感じていた家計」から抜け出せたのは、
中立な立場で考えてくれる人に出会えたからこそでした。
お金の知識や制度は、検索すればある程度わかります。
でも、「それをどう使うか」を一緒に考えてくれる人の存在は、本当に大きいです。
次回予告
→ 次回は、「保険を見直した今、どんな保障を残しているか?」についてまとめます。
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