妊娠中に相談カウンターを訪れ、医療・がん・収入保障の3つの保険に加入。さらに、生後半年の子どもにも医療保険をかけて、月額2.5万円、年間30万円の保険料を支払っていました。
実はその時、私はすでに社会保険労務士の資格を持っていて、公的制度についての知識もありました。
それでも、「知っている」と「頼る気持ちになれる」は別。不安な気持ちが勝って、保険に頼っていたんだと思います。
この記事では、当時の加入内容や加入理由、そして「なぜあのとき保険に入ったのか」、今の私だからこそ見えてくる“気持ちとお金のバランス”について振り返ります。
保険に悩む方にとって、「こういう考え方もあるんだ」と安心できるヒントになればうれしいです。
保険に入った理由
子どもが生まれてすぐのころ、将来のことが一気に現実味を帯びてきました。
「このままで本当に大丈夫?」と不安が大きくなり、妊娠中に保険の相談カウンターへ行くことに。
当初は、「必要最低限で、なるべく保険料も抑えたい」と思っていたのに、
話を聞いているうちに「やっぱり備えがないのは怖い」という気持ちがどんどん膨らんでいきました。
特に印象的だったのは、「保険に入っていない人って、本当に大丈夫なの…?」という感覚。
制度のことは知っていたはずなのに、“知らないこと”よりも“不安になる気持ち”のほうが大きかったのです。
当時は私自身が社会保険労務士の資格を持っていて、公的保障についての知識もありました。
でも、知っていても「頼れる」という実感がなければ、行動にはつながらないんだと、今なら思います。
加入した保険の内容
- 契約者:夫婦(+子どもは生後半年以内に医療保険に加入)
- 月額:約25,000円(年間30万円)
保険の種類 | 内容 | 加入理由 |
---|---|---|
医療保険 | 入院・手術給付金など | 入院するなら個室がいいし、比較的安くて入りやすかった |
がん保険 | がん診断給付金など | がん=人生が変わる病気。早めに備えたい気持ちが強かった |
収入保障保険 | 死亡時に月額給付 | 子どもが生まれ、「もしものとき困らせたくない」と思った |
当時は、「保険に入っておかないと病気になる気がする」という漠然とした不安や、
「健康なうちに入らないと、あとで加入できなくなるかも…」という焦りもありました。
結果的に、必要以上に手厚い保障を選んでしまっていた部分があったと思います。
今振り返って思うこと
実はその時すでに、私は社会保険労務士の資格を取得していて、
高額療養費制度や傷病手当金、子どもが住んでいた自治体の医療費助成制度など、公的保障についての知識はしっかり持っていました。
でも、「制度は知っている」のと「それを信じて備えを減らせる」のは、まったくの別物。
“知識はあるのに、気持ちがついてこない”――そんな状態だったのかもしれません。
保険は“安心料”、だけど…
保険はあくまで、起こるかもしれないことに対する**“安心料”**です。
でもそのせいで「今」の暮らしがきつくなってしまったら、それは安心とは言えないのかもしれません。
わが家はこのあと、良心的な独立系FPさんと出会い、大きな決断をしました。
※保険会社の人がFP資格を持っていることも多いですが、実際は「FP」と名乗りながら保険の営業が主な仕事という方も少なくありません。
本当に「相談者の立場」で考えてくれるFPさんとの出会いは、保険のことだけでなく、これからの家計にも大きな影響を与えてくれました。
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